社会不適合者の日記

映画・商品レビュー

洋画・外国語映画

映画『ロボット・ドリームズ』におけるライブラリーミュージックの分析

ライブラリーミュージックとは?その概要と歴史 映画制作でライブラリーミュージックを使用する一般的な理由 『ロボット・ドリームズ』の音楽構成とライブラリーミュージック使用場面 ライブラリーミュージックの内訳と割合(全47曲中) 判定基準 『ロボット…

実はダークな映画『サタデー・ナイト・フィーバー(1977)』ネタバレ感想

表面的な華やかさの裏に潜むリアリティ 人種差別と暴力 性的暴力と女性蔑視 行き場のない若者の絶望 階級格差と希望の行方 宗教と価値観の葛藤 通常版とPG版の違い 社会的批評 まとめ 皆さんは「サタデー・ナイト・フィーバー」と聞くと、どんなイメージが浮…

『ロボット・ドリームズ』映画の後に原作漫画を読んでみた/原作と映画の違いは

映画「ロボット・ドリームズ」と原作の魅力を徹底比較 1. シンプルな原作 vs. ディティール豊かな映画 原作のシンプルな作画 映画のディティール 2. 無声の原作と映画のエモーション 原作の静かな進行 映画の音楽とアニメーション効果 3. 物語の始まりと細部…

『ロボット・ドリームズ』感想・甘いだけじゃない&移ろいゆく人間関係

『ロボット・ドリームズ』の評判はいかに 80年代NYの息づかい 魅力溢れるキャラクターたち 抽象的キャラクターの力 映画ファンへのラブレター セリフなき物語の魅力 繰り返される出会いと別れ 「私にはハマらなかった」という感想も 現実味のある結末 公式プ…

ハリウッド映画で見る「ノック・ノックジョーク」とは/『ジョーカー』のノック・ノックジョーク

ハリウッド映画に見る「ノックノック・ジョーク」の魅力 暗転する笑い:サスペンス映画での使用 ジョーカー(2019年) ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年) コメディでの活用 ノックノック・ジョークの基本 ノックノック・ジョークの具体例 文化的な意義…

『アフターサン』(2023)考察/記憶と現実の狭間で

あらすじ 記憶と現実の複雑な関係 複雑な家族関係の探求 カラムの内面的葛藤 経済的困難: 精神的苦悩: エンディングの解釈 結論:記憶と自己理解の旅 ネタバレ感想 謎の多い作品『アフターサン』(原題:aftersun)を、私なりに考察しました。 あらすじ 『ア…

ピクサーの象徴 ルクソーJr.の歴史:デスクランプから生まれたアニメーション革命

はじめに ルクソーJr.の誕生:ピクサーの最初のアニメーション作品 モチーフとなったランプ 短編アニメ「Luxo Jr.」の概要 影響と評価 ピクサーとの深い関わり 企業アイデンティティとしての役割 イースターエッグとしての活用 まとめ おまけ:ピクサーの歴…

『ジュラシック・パーク』(1993)のプログラマ「ネドリー」が不正を起こした背景・考察

『ジュラシック・パーク』の"ネドリー"とは そもそもなぜネドリーは低賃金なのか 1️⃣仕事を獲得する 2️⃣作業員の死亡事故 3️⃣ネドリーによるセキュリティシステムの脆弱性 ネドリー 不正の背景 1️⃣金銭的動機 2️⃣個人的な不満 小ネタ:ネドリーのPCモニター…

ディストピア飯の特徴6選

1. 人工的な栄養価の低い食品が主流 2. 食べ物の選択肢が極端に制限される 3. 食料不足や配給制度 4.社会階級の可視化 5. 非人道的な生産方法 6. 食事の喜びや社会性の喪失 まとめ 近年話題のディストピア飯。 ディストピア小説や映画では、食べ物は社会の衰…

AIが脚本を書いた史上初の長編映画「The Last Screenwriter」が上映中止に・GPT-4で脚本作成された映画

あらすじ 上映中止と批判 業界内の議論 実験的プロジェクトとしての評価 失業のリスク 創造性と人間性の価値 将来の可能性と課題 まとめ 上映中止されたAI脚本による「The Last Screenwriter」(最後の脚本家)に対する世間の反応は、主に懸念と議論を引き起…

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ペンの売り方から学べること・実際のベルフォートの見解は

ジョーダン・ベルフォートとは ”Sell Me This Pen” ペンを売るシーン 実際のベルフォートの見解① 実際のベルフォートの見解② まとめ ジョーダン・ベルフォートとは ジョーダン・ベルフォートは価値が無い株を客に強引に買わせ、金持ちに成り上がりました。彼…

『ショーシャンクの空に』で人的資本・社会資本・金融資本をざっくり解説

人的資本、金融資本、社会資本を「ショーシャンクの空に」で解説 人的資本 具体例 金融資本 具体例 社会資本 具体例 まとめ 人的資本、金融資本、社会資本を「ショーシャンクの空に」で解説 映画『ショーシャンクの空に』は、スティーブン・キングの小説を原…

検索してはいけない映画『炎628』(1985)はいかに残虐的か/鬱映画の感想[ネタバレ]

紹介 ハティニ虐殺とは あらすじ 検索してはいけない理由 評価 長所 1. リアリティの追求 2. 演技の良さ 3. アレクセイ・クラフチェンコの出世作になった 短所 1. ペースと構成 2. シュールレアリスム 3.視聴者への精神的負担 4. 人および動物の倫理的懸念 …

AmazonPrimeドラマ『フォールアウト』の"The Ink Spots"の曲を紹介

インク・スポッツとは 劇中に使用されたインク・スポッツの曲は インク・スポッツの曲はどこで聴ける? インク・スポッツとは インク・スポッツ 「インクのシミ」というちょっと不思議なネーミング。 かつて大衆の人気を博したアメリカのボーカルグループで…

『オッペンハイマー』の次にドラマ『フォールアウト』を観てみる/ジョナサン・ノーラン監督作

ジョナサン・ノーランって誰? 「オッペンハイマー」との比較 プライムビデオのドラマ「フォールアウト」の紹介 ジョナサン・ノーランって誰? ジョナサン・ノーランは、映画監督のクリストファー・ノーランの実弟です。クリストファーの代表作である「メメ…

オッペンハイマーの白いバッジから分かること

はじめに オッペンハイマーのバッジ バッジの色 ID・バッジの目的 エンリコ・フェルミも白バッジだった? まとめ はじめに 映画『オッペンハイマー』を観ました。オッペンハイマーの身につけている白いバッジが気になり、調べてみました。 オッペンハイマー…

『オッペンハイマー』(2023)技術と倫理の狭間で揺れる天才科学者の物語/ネタバレ感想

はじめに 感想 微妙なところ 物理学 AI開発との共通点 まとめ はじめに クリストファー・ノーラン監督の新作「オッペンハイマー」が公開されました。 アメリカ公開日は2023年7月21日、日本公開日は2024年3月29日です。全米公開から8カ月遅れての日本公開とな…

森博嗣氏による映画タイトルの考察/『Beauty and the Beast』のBeautyになぜTheがつかないのか

『A Boy Named Charlie Brown』に込められたメッセージ 『Beauty and the Beast』のBeautyには、なぜTheがつかないのか まとめ 『A Boy Named Charlie Brown』に込められたメッセージ 森博嗣氏は、著書『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いの…

『落下の解剖学』(2023)/生々しい法廷ドラマ/感想

はじめに 感想 ジュスティーヌ・トリエ監督って? 微妙なところ まとめ はじめに フランスの女性監督ジュスティーヌ・トリエによる作品です。カンヌのパルム・ドールを受賞しており、批評家からの評価は良さそうです。 あるフランスの山荘から夫サミュエルが…

『コヴェナント 約束の救出』(2024)/感想/アフガンを考える

はじめに 『コヴェナント 約束の救出』は2018年のアフガニスタンを舞台にしています。アメリカ軍兵士キンリーとアフガン人通訳アーメッドとの、不思議な関係がテーマです。アーメッドは、米軍からもらえるアメリカ永住ビザをもらうため、命がけで戦います。…

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(2024)/感想/微妙な評価の理由

はじめに 都内の劇場で、ゲームを実写化した作品『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』を鑑賞しました。公開されたばかりということもあり、観客はなかなか多かったです。 評価は微妙のようですが、その理由を考えてみました。まずは参考として、レビ…

『レザボア・ドッグス』(1992)は何が面白い?/感想

はじめに オープニング 非線形的なストーリー展開 スタイリッシュな暴力描写 個性的なキャラクター 巧妙な台詞回し 賛否分かれそうなところ まとめ 鮮烈のバイオレンス、30年ぶりに劇場公開『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』予告編【2024年1月5日…

映画鑑賞の良いところ8つ

新たな知識や視点を得られる コミュニケーションのきっかけになる ストレス解消になる 想像力を刺激する 感情移入がしやすく感性が豊かになる ピンチの時の考え方が学べる 万人からのウケが良い 短時間で見ることができる 新たな知識や視点を得られる 私は映…

『市民ケーン』の影響を受けた映画たち

作品リスト① 作品リスト② ピクサー映画との関連も まとめ 映画史における重要な作品『市民ケーン』は、斬新な撮影技法や構成で映画製作者に影響を与えました。ということで、『市民ケーン』のオマージュのある作品を調べてみました。(いくつか重複する作品…

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は『ショーシャンクの空に』のオマージュ多数?/感想/ネタバレ

共通点①自由がテーマ 共通点②2冊の帳簿 共通点④神父のセリフ 共通点⑤ラストシーン まとめ 『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚である、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を観て思ったことです。 共通点①自由がテーマ 囚われの身が自由になる…

『ロスト・フライト』(2023)ジェラルド・バトラー/SISU系の映画?/感想

飛行機で…LCCの末路 地上で…しっかり銃撃戦 『SISU』(2023)との共通点 まとめ 飛行機で…LCCの末路 トランス(ジェラルド・バトラー)は、東京行きの飛行機の、機長をしています。上空で嵐に遭い、とある島に不時着します。その島は治安が最悪なフィリピン沖の…

【109シネマズ新宿プレミアム】12月からノーラン祭りが始まる/35mmフィルム上映/料金は?

はじめに オールナイト上映は売り切れ 単体上映の期間 料金 3作品の紹介 はじめに 12月から、ワーナーブラザーズ100周年記念のイベントが開催されます。クリストファー・ノーランの作品が映画館、しかもフィルムで観られるチャンスです。 /#ワーナー100周年…

『ザ・クリエイター/創造者』(2023) /SF好きならおすすめ?/感想(ネタバレなし)

あらすじ 独特な映像美 フォント・言語の違和感 親子 音楽はあのハンス・ジマー まとめ あらすじ 近未来のアメリカに、AIが核爆弾を落としました。それに対抗し、アメリカがAIを滅ぼすことを計画します。ついに、最強の兵器はAIの女の子だと判明しますが….….…

『ジョーカー』(2019) ドルビーシネマで再上映中/ドルビーで観た感想(ネタバレなし)

『ジョーカー』がドルビーシネマで一週間限定上映中! あまり宣伝されていないので知らない方が多いと思うのですが、いつの間にか『ジョーカー』が再上映されていました。おそらく、ワーナーブラザーズ100周年の企画ではないでしょうか。 Dolby Cinema | Dolb…

『グランツーリスモ』(2023) MX4Dの感想/ある意味トップガン?/ネタバレあり

トップガンっぽい? メチャクチャ揺れました 東京を世界にアピール 魅力的なグッズ 池袋にヤンさんのサインが! トップガンっぽい? 本作は、 実写にこだわった撮影 主人公の少年が、父に対して負い目を感じている 死亡事故によるトラウマがある 最終的に成…