近年話題のディストピア飯。
ディストピア小説や映画では、食べ物は社会の衰退や抑圧を象徴する要素として描かれることが多いです。ディストピア作品の、食べ物の特徴をまとめました。
1. 人工的な栄養価の低い食品が主流
- 合成食品や栄養剤錠剤などが一般的な食事として描かれる
- 自然な食材や新鮮な食品は希少でエリート層しかアクセスできない
2. 食べ物の選択肢が極端に制限される
- 政府や企業が食料供給を独占し画一的な食事を強制する
- 個人の好みや文化的背景に基づく食事の自由が失われる
- 作品例:『1984年』(ジョージ・オーウェルの小説)
3. 食料不足や配給制度
- 食料が慢性的に不足し配給制度が敷かれる
- 食料を得るために長蛇の列ができたり闇市場が横行したりする
- 作品例:『1984年』(ジョージ・オーウェルの小説)
4.社会階級の可視化
- 上流階級は贅沢な食事を楽しむ一方下層階級は粗末な食事しか口にできない
- 食べ物の質や量が社会的地位を示す指標となる
- 作品例:『スノーピアサー』(2013年の映画)
5. 非人道的な生産方法
- 人肉や昆虫など通常は食べないものを食料とする
- 遺伝子組み換えや化学物質を多用した食料生産が行われる
- 作品例:『ソイレント・グリーン』(1973年の映画)
6. 食事の喜びや社会性の喪失
まとめ
以上の要素を通じて、ディストピア作品は食べ物を通して社会性や人間性の喪失を描いています。ディストピア飯を通して、現代社会の食をめぐる問題にも警鐘を鳴らしているといえるでしょう。
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