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『ショーシャンクの空に』で人的資本・社会資本・金融資本をざっくり解説

人的資本、金融資本、社会資本を「ショーシャンクの空に」で解説

映画『ショーシャンクの空に』は、スティーブン・キングの小説を原作とした感動的な作品で、主人公アンディ・デュフレーンの物語を通じて、人的資本、金融資本、社会資本の概念を理解するのに適しています。それぞれの資本を、映画の具体的なシーンやキャラクターの行動を通じて説明します。
なお、本記事はネタバレを含みます。

人的資本

人的資本とは、個人の知識、スキル、健康、経験といった、富の源泉となる資本を指します。アンディ・デュフレーンは、元銀行員としての知識とスキルを持っており、これが彼の人的資本となります。アンディはスキルを活かし、会計・金融的なアドバイスや、他の囚人たちの教育に尽力します。これはアンディの人的資本が、刑務所という環境の中で発揮された例と言えるでしょう。

具体例

  • 🏦税務相談: アンディは刑務所内で他の囚人や看守に対して税務相談を行い、その知識を活かして信頼を得ます。特に、看守のハドリーに税金対策を教えるシーンは、アンディの人的資本がどれほど価値があるかを示しています。
  •  📚図書館の拡充: アンディは刑務所内の図書館を拡充するだけではなく、他の囚人たちに教育の機会を提供します。彼は他の囚人たちの人的資本の向上にも尽力します。実際、若者のトミーには高卒認定を取らせました。
  • 🗣️コミュニケーション能力: アンディは他の囚人や看守と効果的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築くスキルがありました。

金融資本

金融資本は、資金や資産を指します。アンディは、刑務所長や看守たちの不正を記録し、それを証拠として脱獄後に公表することで、彼らから不正に得た金を合法的に自分のものにしました。これは、金融資本を巧みに操る術を身につけていたアンディならではの行動と言えます。

 具体例

  • 💹資金の運用: アンディは刑務所内での仕事を通じて得た資金を株などで運用し、看守たちの信頼を得ます。彼はまた、刑務所の資金を管理し、これを利用して図書館の拡充や他のプロジェクトを進めます。
  • 🔨脱獄計画: アンディは20年にわたって少しずつ資金を蓄え、最終的に脱獄のための資金を確保します。彼は長期投資によって、保有資産は最終的に37万ドル以上になります。アンディの金融資本の管理能力が、自由を手に入れる鍵でした。

社会資本

 社会資本は、信頼、ネットワーク、社会的なつながりを指します。アンディは刑務所内での人間関係を築き、これを活用して自分の状況を改善します。レッド(モーガン・フリーマン演じる)とアンディの間に築かれた信頼関係は、映画の中で重要な役割を果たしています。二人の絆は、刑務所という過酷な環境の中で生まれた社会資本の象徴と言えるでしょう。

具体例

  • 🤝囚人との関係: アンディは他の囚人たちと強い絆を築きます。特に、レッドとの友情は彼の社会資本の一部です。レッドはアンディの計画を支援し、最終的に彼の脱獄を助けます。
  •  👮🏼‍♂️看守との関係: アンディは看守たちとの関係を築き、彼らの信頼を得ることで、自分の立場を強化します。これにより、彼は刑務所内での生活を改善し、自由を手に入れるための計画を進めることができます。
  • 📕ブルックスの場合: 50年以上入所する老人のブルックスは、刑務所内で多くの囚人や看守と強い関係を築いており、これが彼の社会資本となっています。しかし、釈放後はその社会資本を失った結果、孤独に苦しみ、生きる希望を失ってしまいました。

まとめ

ショーシャンクの空に」は、人的資本、金融資本、社会資本がそれぞれ重要な役割を果たす物語です。アンディは3つの資本を活かしたことにより、自由を勝ち取ったのです。

 

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