社会不適合者の日記

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GPT-4o × 漫画制作|AIと人の手を組み合わせた私のワークフロー(25年4月)

 

こんにちは。
今回は、新しくなったGPT-4oの画像生成機能を使って、12ページの漫画を作成してみました。

ただ「画像を生成するだけ」ではなく、試行錯誤の過程もご紹介します。
特に、AIと人間の役割分担をどうしているかに焦点を当てた記事です。


🎬 はじめに:GPT-4oで漫画を生成?

GPT-4oは、画像・音声・テキストをマルチモーダルに扱える最新モデル。
マルチモーダルとは、複数の情報(テキスト・画像・音声など)を統合的に理解・生成できる技術のことを指します。
人間の感覚に近い柔軟なやりとりが可能になるため、創作活動にも非常に向いています。

特に「画像生成」の分野で大きく進化しており、構図やキャラの一貫性を維持した出力が可能になりました。
この"一貫性を維持できる"というのは、漫画制作ではとても大きなメリットです。
たとえば、キャラの顔や服装がコマごとにバラバラにならず、物語として自然な流れを作ることができます。

ちなみに、GPT-4oの新しい画像生成機能は、日本時間2025年3月26日にリリースされました。
無料版ユーザーは24時間に3枚までという制限がありますが、Plus会員は無制限に画像生成可能なようです。

とはいえ、一発で思い通りの画像が生成されると思わないほうがいいです。
試行錯誤して調整していくのが前提だと思っておきましょう。

今回、実際にこのモデルを使って「物語として成り立つ漫画」が作れるか検証してみました。


🛠 私の漫画制作のワークフロー

① あらすじをAIと壁打ち(ChatGPT・Claude)

最初の工程は「物語の種づくり」。
GPT-4oやSonnet 3.7 thinkingと会話しながら、テーマや展開を考えます。

  • 例:「職場からログアウトできないOLの話」

  • ここでは世界観・キャラの立場・起承転結をざっくり決めます

② あらすじを人力で微調整

AIが出したものを人間が評価し、読みやすさや構成を整えます。
この時点でページ構成(例:6ページ)も意識します。

  • 意外な展開にしたり

  • 背景とキャラクターを変えたり

  • 自分の経験から、面白いと思うことをアウトプットしたり

③ 画像生成プロンプトをAIに作成させる

あらすじを元に、ページごとに画像生成用のプロンプトをChatGPTに書かせます。
この際、以下を明示的に指示します:

  • 画面比(縦長/横長)

  • カメラアングル(俯瞰/正面/ワイドショットなど)

  • キャラクターのポーズや表情

  • 絵のスタイル(リアル・絵本風・レトロ風など)

④ GPT-4oで画像生成(+プロンプト微調整)

プロンプトを投げて画像生成。
ただし一発で理想の画像が出ることはないので、根気強く細かく修正を繰り返します

  • 画像生成プロンプトに無駄なプロンプトがある場合、それが悪影響を及ぼすので削除

  • 「視線が合っていない」「背景がおかしい」などを見ながら微調整

  • キャラが別人にならないよう、GPT-4oで制作した「キャラクターシート」を使用するのもアリ


🧪 【実験中】複雑なシーンの工夫

 

とはいっても、複雑なシーンは適切に描写できないことが多いのも事実です。
複雑な構図だったり、キャラ同士の微妙な距離感が重要だったりすると、AI生成だけではなかなか意図通りにいきません。

そこで、私が今実験しているのはこんな方法です:

  1. ぼんやりとした指示でシーンをいくつか生成

  2. その複数のシーンをChatGPTに見せて、セリフを推論させる

  3. 推論結果をもとに、人間がセリフを取捨選択

このやり方だと、

  • AIが「思いもよらない情景」を見せてくれる楽しさがありつつ

  • 最終的な物語の精度は人間の感性でコントロールできる

という、良いとこ取りができます。

少し手間はかかりますが、より豊かな表現を目指したい人にはおすすめのアプローチです。


⑤ Canvaで文字崩れを修正

生成した画像には、崩れた日本語やプロンプトにないテキストが混ざることが頻繁にあります。
以前はClip Studio Paintで範囲選択して手動削除していましたが、

今はCanvaのText Remover機能でサクッと修正!
→ Xで見かけたぺち丸さんの投稿がきっかけで導入。爆速で便利です。

なお、GPT-4o内で「ブラシで範囲選択+削除してというプロンプト」も試せますが、現状Canvaのほうが高精度。他にも文字削除ができるツールがあるかもしれません。

Clip Studio Paint吹き出しとセリフを追加

最後はイラスト定番ツールClip Studio Paintで仕上げ。

  • 漫画っぽいフォントで吹き出しを配置(今回はNoto Serif Boldを使用)

  • セリフの改行や位置を調整して、読みやすさとテンポ感を整えます

  • 集中線や擬音もこの段階で追加


📘 実際の成果:12ページ漫画を完成

ここまでの工程で完成したのが、こちらの全12ページのスワイプ漫画




✍️ まとめ:AI×人力の“ちょうどいい”バランス

GPT-4oを使って感じたのは、「完全自動」よりも「ハイブリッド型」のほうが完成度が高いということ。
特に今回のような漫画制作では:

  • AIに任せるところ:構想、画像生成のたたき台、演出の幅出し

  • 人間がやるべきところ:感情の“間”、表現の微調整、読者視点の最終仕上げ

という役割分担がとてもうまく機能しました。正直面倒だと思いつつも、頭に思い描いたシーンが作成されていく喜びがあり、辞められなくなってしまいました。


💡 これから漫画をAIで作ってみたい人へ

  • あらすじはまずAIと会話してみるべし

  • プロンプトは丁寧に・ページごとに分けて考えるべし

  • Clip Studio Paintとの併用が仕上がりの鍵

そして、複雑なシーンは「人間の手を入れる前提」で作戦を立てると、挫折しにくいです!


📌 使用ツールまとめ

工程 使用ツール
イデア出し ChatGPT・Claude
プロンプト作成・画像生成 ChatGPT(GPT-4o)
文字除去 Canva(Text Remover)
吹き出し・テキスト編集 Clip Studio Paint

AI時代の漫画制作、案外誰でもはじめられます。
「自分にもできるかも」と思った方は、ぜひGPT-4oで最初の一ページ、描いてみてください!