社会不適合者のシネマ日記

映画・商品レビュー

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(2024)/感想/微妙な評価の理由

はじめに

都内の劇場で、ゲームを実写化した作品『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』を鑑賞しました。公開されたばかりということもあり、観客はなかなか多かったです。

評価は微妙のようですが、その理由を考えてみました。まずは参考として、レビューを見てみましょう。

レビューサイトの評価

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズのレビュー・感想・評価 - 映画.com

↑こちらは映画.comの評価です。

Five Nights at Freddy's | Rotten Tomatoes

↑続いてこちらはロッテントマトの評価です。批評家の低評価に対し、一般の観客のスコアはなかなか高いことが分かります。それにしても両極端ですね。ゲームのファンは楽しんでいそうです。

微妙な評価の理由

なぜここまで評価が分かれるのでしょうか。

ブラムハウスのCEOであるジェイソン・ブラムは、ある記事でこう語っています。

通常映画スタジオが人気の本やビデオゲームを映像化する場合、万人受けするように作られます。ですが今回我々はゲームの生みの親であるスコットと組み、ゲームのファンに向けて映画を作るというハリウッドでは珍しい選択をしました。

出典: ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ インタビュー: ジェイソン・ブラム流“ホラー映画の作り方”は? 「ゴジラ-1.0」との共通点を明かす - 映画.com

という通り、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』とは真逆の戦略を取っていることが分かります。ホラーゲームという点もありますが、門戸が狭いのです。今作は原作未プレイである私に、少々ハードルを感じたのは事実です。とはいえ、この映画がきっかけで、新たなファンを増やせる可能性もあるかもしれません。

原作に忠実?

ゲームではプレイヤー自身が操作するキャラクターであり、夜間警備員として戦慄の夜を過ごすことになる主人公・マイクを演じたジョシュ・ハッチャーソンは「原作ゲームの開発者が全部チェックした」と開発者スコット・カーソン監修のもとで厳格に行われた撮影を振り返りながら、「ゲームファンの人も心配いらない。ゲームの世界観や登場キャラをとても大事にして作られてる」と、世界的人気を誇る原作ゲームを愛し続けてきた大勢のファンに向けて力強くメッセージを贈っています。

NEWS|映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』公式サイト

以上のように、原作者が直接映画に関わっています。また、以下の動画では、原作ネタについて解説が行われています。モロネタバレですので、注意してください。

【解説】FNAF映画の原作再現シーンをファンが徹底解説!【ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ】 - YouTube

個人的な良いところ・微妙なところ

良いところ・・・やはりアニマトロニクス(獣人型のロボット)ですね。CGではなく実写であり、なぜか家族のような親しさを感じます。

微妙なところ・・・ツッコミどころや消化不良の要素です。主人公やその妹にはなにか力があるらしい。主人公のトラウマは解決されたのか、私にはよく理解できませんでした。ゲーム経験者は、あー、あれね、となるのでしょうか。

ブラムハウスの作風

ブラムハウスは低予算のホラーを得意とする制作会社のようです。また、新人監督を積極的に採用していて、今作のエマ・タミ監督は、長編映画を初めて担当するそうです。ブラムハウスによる、クセの有る作品を楽しめる方にはおすすめです。

まとめ

ホラーとしてはそこまで怖くない、アニマトロニクスより主人公マイクの葛藤が中心の映画で、そこまで刺さらなかったです。ゲームのプレイ後に感想が変わるかもしれないので、評価は一旦保留しようかと思います。

 

 

関連記事