あらすじ
近未来のアメリカに、AIが核爆弾を落としました。それに対抗し、アメリカがAIを滅ぼすことを計画します。ついに、最強の兵器はAIの女の子だと判明しますが….….
独特な映像美
興味深いのは、AIと人間が共存する世界、ニューアジアです。アジアらしい農村の風景に人形ロボットが働く光景は、日本人には親しみを感じるかもしれません。
『ブレードランナー』のポリススピナーらしき車もあり、強力わかもとの広告があっても、全く違和感がありません。
ギャレス監督による、オリジナルな世界観を楽しめました。
日本の都市や、『AKIRA』のようなジャパニメーションからの影響が感じられます。劇中に、新宿のようなシーンがありました。調べたところ、実際に新宿や渋谷で撮影した映像が使用されていることが分かりました。
エドワーズ監督「この作品の撮影の最後は渋谷のスクランブル交差点でしたが、今日その場所を通ったら、大型スクリーンで、この映画のトレーラーが流れていて、本当のラストを飾れたような気分になりました」
出典:ギャレス・エドワーズ監督、堀越麗禾とのバスツアーでインスピレーション!「次の作品にはぜひ出てほしい」 : 映画ニュース - 映画.com
↑渋谷のスクランブル交差点。
↑ちなみに『ブレードランナー』のビジュアルは、新宿の歌舞伎町をモチーフにしたと言われています。
フォント・言語の違和感
↑勘亭流のイメージ*1
劇中で使用されるテキストに、勘亭流のようなフォントが使用されていました。私には勘亭流のようなフォントが、ミスマッチだと思いました。この点は、だれか指摘してほしかったですね。
もう一つ気になった点は、渡辺謙が時々日本語を話していたことです。ギャレス監督は、渡辺謙を侍っぽくしたいのでしょうか。英語や現地語ではなく、なぜ日本語を話していたのか不思議に思いました。その点で、少々気が散ってしまいました。
親子
主演は『テネット』(2020)に出演した、ジョン・デヴィッド・ワシントンです。父親であるデンゼル・ワシントンが主演する『イコライザー THE FINAL』(2023)は、現在公開中です。親子が主演する映画が同時に公開されているのは、驚くべきことだと思います。
音楽はあのハンス・ジマー
エンドロールを見たら、作曲にハンス・ジマーの文字がありました。思い返せば、『インターステラー』と同じような、オルガンを使用した曲がありました。
ノーラン作品好きの方は、楽しめるはずです。
まとめ
スケールの大きな作品でした。AIの少女、アルフィーの演技にも注目です。万人受けはしないかもしれませんが、『ブレードランナー』のような作品が好きな方にはおすすめです。