- はじめに
- ルクソーJr.の誕生:ピクサーの最初のアニメーション作品
- モチーフとなったランプ
- 短編アニメ「Luxo Jr.」の概要
- 影響と評価
- ピクサーとの深い関わり
- まとめ
- おまけ:ピクサーの歴史をもっと知りたい方向け
はじめに
ルクソーJr.は、ピクサー・アニメーション・スタジオを代表する象徴的なキャラクターです。このデスクランプの形をしたキャラクターは、ピクサーのロゴとして使用され、同社の創造性と技術革新を体現しています。本記事では、ルクソーJr.の誕生から現在に至るまでの歴史と意義を探ります。
ルクソーJr.の誕生:ピクサーの最初のアニメーション作品
1986年、ピクサーの共同創設者ジョン・ラセターによって制作された2分間の短編アニメーション「Luxo Jr.」で、このキャラクターは初めて世に登場しました。SIGGRAPH(コンピューターグラフィックスの専門家向け会議)で公開されたこの作品は、アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた最初のコンピューターアニメーションとなり、CGアニメーションの歴史に大きな一石を投じました。
モチーフとなったランプ
出典:Luxo L-1 LED task light with edge clamp, White Luxo-Lighting.com
ルクソーJr.のデザインは、ラセターのデスクにあった実際のLuxoブランドのデスクランプがモデルとなっています。ラセターは、このランプに同僚の幼い息子の体の比率を適用することで、愛らしい幼児のようなキャラクターを生み出しました。このアイデアは、ラセターがディズニーを解雇された後、コンピューターアニメーションの可能性を追求する中で生まれたものです。
短編アニメ「Luxo Jr.」の概要
- - 小さな子ランプ(Luxo Jr.)がボールで遊ぶ様子を、大きな親ランプが見守るシンプルな物語
- - デザイン:典型的なデスクランプの形状に、人間のような動きと表情を付与
- - 動き:Luxo Jr.の特徴的なホッピングのような動きが、キャラクターの愛らしさを引き立てる
- - 感情表現:無言でありながら、豊かな感情を表現することに成功
- - 技術的革新:コンピューターアニメーションによる感情表現の可能性を示した
影響と評価
- - ジョン・ラセターの卓越したストーリーテリング能力が評価される
- - アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた初のフルCG作品
- - 後の世界初のフルCG長編映画『トイ・ストーリー』制作への道を開いた
ピクサーとの深い関わり
企業アイデンティティとしての役割
イースターエッグとしての活用
まとめ
ルクソーJr.は、単なるデスクランプのキャラクターを超えて、コンピューターアニメーションの進化と創造性の象徴となりました。1986年の誕生から現在に至るまで、技術革新とクリエイティビティの結晶として、世界中の人々に愛され続けています。
関連商品
下記のブルーレイ、もしくはディズニープラス等で、「Luxo Jr.」を視聴できます。
おまけ:ピクサーの歴史をもっと知りたい方向け
ディズニー+のドキュメンタリー。
ピクサーの共同創業者エド・キャットムルによる、経営論のような本です。分厚い本ですが、裏話が盛り沢山でつい読み進めてしまった本です。