社会不適合者のシネマ日記

映画・商品レビュー

『マイエレメント』シンプルなラブロマンスでした/ピクサーの良作/感想

マイエレメントの世界

マイエレメントの世界には、火・水・土・風属性のキャラクターが暮らしています。少しズートピアと似た設定ですね。違う属性同士では、親しくありません。奇しくも、水属性のウェイドと火属性のエンバーは惹かれ合いますが、二人にはあらゆる壁が立ちはだかります。

癖のないラブロマンスだった

全く違う立場の人が惹かれ合うというテーマであり、私が連想したのは『ローマの休日』です。感動シーンも多く、癖のない万人向けの作品だと感じました。人種の違いによる苦しみは描かれていたものの、そこまで露骨ではありません。

独身の私が言うのもアレですが、これはカップルで観るべき作品のような気がします。

私の見た映画館では、エンドロールの後に拍手が起こっていました。ピクサーの最高傑作ではないかもしれませんが、良作だと思います。

↑ロッテントマトのスコア。まずまずでしょうか。

吹替版の評価

日本語吹替版はタレント、ジャニーズ、芸人等が担当していますが、特別違和感がありませんでした。

また、エンディングでは、スーパーフライの「やさしい気持ちで(マイ・エレメントver.)」が流れます。サビの

幸せとはきっと ひとりきりじゃつかめないもの

という歌詞が、独身の身に染みました(笑)

「マイ・エレメント」ミュージッククリップ|日本版エンドソング「やさしい気持ちで(マイ・エレメントver.)」performed by Superfly|8月4日(金)劇場公開 - YouTube

扱い悪くないか

ピクサー作品であるにも関わらず、小さめのスクリーンで上映されているようです。それに、上映回数が一日2回だったりします。

絶賛されている映像表現にもかかわらず、Dolby CinemaやIMAXでの上映はありません。3D上映はあるものの、劇場はイオンシネマのみです。

最先端のCG

ウェイドはあらゆる形になり、熱くなると沸騰します。エンバーは常に炎がゆらめいていて、ガラスや鉄を加工したりします。

流体でアニメーションを作るなんて、さすがピクサーです。

この記事によると、本作ではAIが使用されたそうです。リアルすぎる炎の表現が、AIによって良い造形になったのですね。

ピクサーはAIを使って映画『マイ・エレメント』の“炎”を誕生させた | WIRED.jp

レアな立体スタンディー

109シネマズ木場には、スタンディーが設置されています。興味のある方は、早めに見に行ったほうがよさそうです。