『ローマの休日』が公開70周年ということで、劇場で再上映されました。映画館で観た感想をお伝えします。
『ローマの休日』70周年記念 あらすじ
ある王国のアン女王(演オードリー・ヘプバーン)は女王の生活が嫌になり、滞在先の大使館から抜け出します。医者に鎮静剤を打たれたアン女王を、アメリカの新聞記者の男(演グレゴリー・ペック)が介抱します。アン女王と新聞記者の関係はどうなってしまうのでしょうか。
映画館で観る良さ
4Kレストア版といっても、フィルムらしい粗さはあります。カラーに見慣れた私にはモノクロ映像は見劣りしてしまいますが、素晴らしい脚本がそれを忘れさせてくれます。
私は今作をアマゾンプライムで視聴済みですが、映画館の大スクリーンで観ると、やはり作品の世界に没頭できます。見ず知らずの人と観る適度な緊張感は、映画館ならではです。観客からはすすり泣く声や、おかしなシーンで笑う声が聞こえました。
2人でベスパ(スクーター)に乗るシーン、真実の口のシーン、ラストの2人のクローズアップのシーンがお気に入りです。
ロマンティックなのに
本作では脚本をダルトン・トランボが担当しています。ダルトン・トランボは共産主義者であるとされ、赤狩り(共産主義者を排斥する運動)に遭ってしまいました。
アン女王が秘密警察に追われるシーンなどは、赤狩りを暗示しているのではないでしょうか。
淀川さん
映画館で驚いたのが、本編上映前と上映後に、淀川長治の解説映像がありました。
淀川さんを知らない人は、「誰だこのおっさん」と思ったことでしょう。
淀川さんは「さよなら、さよなら」というフレーズで有名な、雑誌記者・映画評論家のようです。
入場特典
入場特典のポストカードです。パステルなピンクが素敵です。
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