社会不適合者の日記

映画・商品レビュー

「陽キャ」が好まれる理由/森 博嗣 氏の著書紹介

分かりやすさが重要

よく、体育会系というか(そんな決めつけをしたら叱られるかもしれないが)、明るくあっけらかんとした先輩とか年長者が、「そんなこと、悩むだけ損だ。ぱっと元気に汗を流せ」というようなことを言う。そういうドラマが多いし、TVにでてくる人はこのタイプに偏っているみたいに見える。

出典:『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』(新潮新書

以前に読んだこの本の、この言葉が妙に印象に残っていた。

体育会系、芸能人、陽キャリア充は、同じようなグループに入ると思う。これらのグループの人が好まれるのは、分かりやすいからではないか。陽キャと呼ばれる人は表情が大きく、何を考えているのかがはっきりしている。対して陰キャと呼ばれる人は表情が小さく、何を考えているのか分かりにくい。それにとっつきにくさを感じる。

分かりやすいものは、脳への負担が軽い。だから、多くの人は、脳への負担が軽いものを好むのではないか。

陽キャ」「陰キャ」は若者の間、特に学生の間で使われるスラングだ。高齢者がそれらのスラングを使うことはない。成長すると、陽キャ陰キャといった具体的なことに、こだわらなくなるのだろうか。

 

森 博嗣 氏は『すべてがFになる』の原作者として有名である。

この本は抽象的思考の大事さを学べる。簡単には抽象的思考が身につかないとことも述べている。