- ラ・ラ・ランド(ララランド/LA LA LAND)のあらすじ
- 感想(一部ネタバレあり)
- パワフルな音楽
- レンズフレアが美しい
- ロケ地も素晴らしい
- ラストシーンのセットが…
- 監督のジャズ愛が強すぎる
- ラストシーンの解釈は
- 映画ネタが多そう
ラ・ラ・ランド(ララランド/LA LA LAND)のあらすじ
夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。
感想(一部ネタバレあり)
カラフルでファンタジックなミュージカル映画です。長回しのミュージカルシーンはお見事です。特に、オープニングの高速道路でのシーンは必見です。
ディズニー作品や『サウンド・オブ・ミュージック』が好きな方なら、楽しめると思います。
2月にチャゼル監督の新作『バビロン』が公開されましたね。『ラ・ラ・ランド』と同じようにハリウッドが舞台ですが、「汚い」という感想を見ました。どんな作品なのか、怖気づいています…。
パワフルな音楽
『ラ・ラ・ランド』のメインテーマは『Another Day Of Sun』ですが、落ち着いた雰囲気の『City of Stars』も気に入りました。
もちろんセブがピアノで弾く、『Mia & Sebastian's Theme』も忘れられないですね。セブの「本心」とも言える曲でしょうか。
レンズフレアが美しい
作品には横長のレンズフレア*1が多用されています。これはアナモルフィックレンズによるレンズフレアです。このレンズフレアを見ると、ハリウッドだなと感じてしまいます。
ロケ地も素晴らしい
キャシー・コーナーでの、夜景をバックにしたダンスシーンが有名です。ミアが働いていたスタジオのカフェ以外は、実在する建物で撮影しているようですね。あの映画館「リアルト」も実在するとは! *2
ワーナースタジオのツアーや、ロサンゼルスの観光に行きたくなってしまいました。
ラストシーンのセットが…
ラストシーンの「AUTO SHOP」と書かれたセットが、実は序盤の0:41:41から登場するのです。これには驚きました。メタですね~。
監督のジャズ愛が強すぎる
『セッション』の あのイカレオヤジ(J・K・シモンズ)も登場しました。チョイ役だけど、ストーリーに関わる役です。
セブがジャズについて熱く語っていました。君らが聞くジャズ風の音楽は、本当のジャズではないと。監督のジャズ愛は、古い名作映画への敬意でもあると思います。
ラストシーンの解釈は
私の解釈は……
- セブとミアは別々の道を歩むことになったが、お互い応援をしていること。
- もしレストランの店長がフリージャズに寛容だったら、結末は違っていただろう。
- 現実との折り合いを付けた人へのエール。
- 自分の求めるものは、他人が求めるものではないかもしれない。
- ハリウッドはどこか虚しい場所であること。
映画ネタが多そう
映画の知識が少なく理解できなかったのですが、「ここは映画のオマージュなのだろうか?」と思われるシーンがありました。
この作品を見ると、もっとクラシック映画に触れてみたくなります。劇中に登場する『カサブランカ』*3と、元ネタと思われる『雨に唄えば』も視聴してみようと思います。
関連作品
*1:TOYO RENTAL:撮影機材レンタル:レビュー:Vol1:Part1
*2:『ラ・ラ・ランド』のロケ地17選|ロサンゼルスの魅力たっぷりの夢物語へ | 映画が好き
*3:君の瞳に乾杯 という日本語字幕で有名。