社会不適合者の日記

映画・商品レビュー

『ダンケルク』(2017)はつまらない映画だと思ってた(薄い考察)

ダンケルク』(2017)のネタバレ含む感想と考察

私が『ダンケルク』を初めて鑑賞した感想は、戦争映画にしては地味ーな映画だな、と思いました。ストーリーがよく分からない上に、登場人物の見分けがつかないからです。

しかし繰り返し観ていくうちに、私の印象は変わりました。

ダンケルクの戦いについて知ると良いかも

見えるほど近いのに

私はそもそも、ダンケルクの戦いを知りませんでした。一般の方はご存知なのでしょうか。

ダンケルクの戦いは、1940年の約一週間の間に起こった、史上最大と言われる撤退作戦です。ドイツ兵の猛攻により、イギリス兵とフランス兵は、ダンケルクまで追い詰められてしまいました。海辺に取り残された33万8千人の兵士を、民間船によって救助する「ダイナモ作戦」が描かれています。

https://www.travel-zentech.jp/world/map/france/Dunkerque.htm

我々は諦めない フランスで戦う 海で 大海原で戦う

ラストシーンではイギリス国民を奮い立たたせるような、チャーチルの演説が登場します。 

ちなみに『ウィンストン・チャーチル』という作品では、ダンケルクの戦いがチャーチルの目線で描かれています。チャーチルの言葉を操る力。戦後にノーベル文学賞を受賞したのも納得できます。

なぜ入水したのか

中盤あたりで、海辺にいた兵士がヘルメットと銃を捨て、海に入って行きました。絶望的な状況から入水自殺したのかと思いました。しかし、前のシーンで兵士が船を使ってイギリスまで向かおうとしていたので、彼はイギリスまで泳ごうとしていたのだと思います。

なぜ戦闘機を燃やしたのか

終盤ではファリアが、操縦桿の辺りを銃で撃ったあと、戦闘機(スピットファイア)に火を付けました。

これはおそらく、敵に武器として使えなくすることと、戦闘機の性能を知られないようにするためだと思います。

悲しくも印象的なシーンですね。

無名の英雄を称える

戦争という状況下では、個人は徹底的に無視されます。登場人物の見分けがつかないのは、大きな問題ではないのです。むしろ、没入感を高めているとさえ思ってしまいます。私も一兵士として戦っているような臨場感がありました。

ドイツ軍と戦った人々。何の戦いもせずに撤退した人々。故郷に戻れなかった人々。

無名の戦士たちを称えるような作品でした。

ノーラン監督らしさ

彼の映画は常に、時間や空間の概念を覆すような驚きに満ちています。彼が実話を基にした作品を作ると、どうなるかが見どころです。

2023年に公開予定の『オッペンハイマー

ダンケルク』で味をしめたのか、今作以降、戦争を軸にした作品作りをしているように見えます。

次作である『テネット』は、第三次世界大戦をいかに阻止するかをテーマにしています。

2023年に公開予定の『オッペンハイマー』では、原爆の父と呼ばれる物理学者の苦悩が描かれるそうです。リアルを追求するノーラン監督が、原爆をどう描くかに注目しています。

関連記事↓