情報 | 内容 |
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時代背景 | 80年代 |
舞台 | イギリスのマーゲイト |
ジャンル | ラブストーリー |
主演女優 | オリヴィア・コールマン |
あらすじ
1980年代初頭のイギリスは社会不安に揺れていた。海辺の町マーゲイトで働くヒラリーは、過去の出来事から心に闇を抱えていた。しかし、同じ映画館で働く黒人の青年スティーヴンと出会い、少しずつ心を通わせていく。スティーヴンの前向きな姿勢に触発され、ヒラリーは生きる希望を見いだしていく。
人種差別と社会問題
『エンパイア・オブ・ライト』は、当時のイギリスの社会的な問題を描いています。スティーヴンは黒人であり、ヒラリーは精神障害のある白人でした。マイノリティである彼らは、次第に惹かれあいました。
音楽
音楽は、トレント・レズナー&アッティカス・ロスによるものです。私は『ソウルフル・ワールド』の荘厳な曲が好きです。
2人作曲する抽象的な曲は、特徴的なシーンを支えるように流れていました。
見どころは映写室?
映写技師ノーマンを演じるトビー・ジョーンズは、スティーヴンに心を許し、映写室に入ることを許可されます。映写室には映画のポスターらしきもので埋め尽くされており、『ニューシネマ・パラダイス』のような光景が広がります。
昔はスクリーンに映るチェンジマークを見て、フィルムの切り替えをしていたそうです。
ノーマンは「フィルムとフィルムの間には暗闇がある。フィルムは1秒間に24コマ回すと、残像効果によって暗闇が見えなくなる。」と言います。人生も同じではないかということでしょうか。
終盤、ヒラリーは何か映画を見たいとノーマンに懇願しました。そして、ノーマンが映写したのが1979年の映画『チャンス』でした。ノーマンは、なぜこの作品を選んだのでしょうね。
性描写の程度
この作品はPG-12指定であり、性描写が含まれています。服を着た状態での性行為が数回登場します。また、中年女性と若い男性の性関係が描かれているため、視聴者がそれについてどのように感じるかですね。
まとめ
今回の作品は、サム・メンデスによる初の単独脚本です。黒人の青年と中年女性がなぜ惹かれ合ったかについて、描写が不足していると感じました。もう少し説得力があった方がよかったです。しかし、今後の脚本家としての成長に期待をしています。
批評家からの評価は微妙なようですが、私はこの作品が好きです。
3月11日現在、劇場での上映回数が減ってきています。ぜひ、「映画館の映画」を映画館で体験していただきたいと思います。
#エンパイアオブライト