あらすじ
バスケットボールに青春をささげる高校生たちの人間的成長を描いた、井上雄彦の人気コミックを映画化したアニメーション。ボイスキャストは宮城リョータ役の仲村宗悟、三井寿役の笠間淳、流川楓役の神尾晋一郎、桜木花道役の木村昴、赤木剛憲役の三宅健太などが名を連ねる。監督と脚本を原作者の井上自身が担当する。*1
‥‥以下ネタバレあり‥‥
リアルさへのこだわり
この作品では、湘北高校(赤いユニフォーム)と山王工業(白いユニフォーム)の熾烈な戦いが描かれています。画面から登場人物の汗臭さを感じるような、生々しさがあります。
バスケの試合のシーンでは、手書き作画と3D作画をうまく使い分けています。3D作画のモデルは見事で、手書きとリアルの中間の印象です。
このようにリアルに描かれているのは、モーションキャプチャーで作成したデータを参考にしているからだと思います。*2
漫画原作の良さとリアルなバスケの良さがほどよく融合しています。アニメを観ているというよりも、まさに目の前でリアルな試合を観ているような感覚になります。
音響の良い設備で視聴したい
エンドロールには、「バスケットボール音響」という表記がありました。ボールをバウンドさせた時の音や、シューズと床が擦れるキュっという音が臨場感を高めています。
今回は通常の映画館で鑑賞しましたが、音楽や主題歌の低音が体に響きました。通常の設備でも迫力のある音ですが、轟音上映ではどの程度の迫力があるのでしょうか。いつか、轟音上映のある池袋のTOHOシネマズで堪能したいです。*3
原作未読でも楽しめる
本作は主人公の宮城リョータが登場します。彼はツーブロックの髪型とピアスをしており、やんちゃな性格で母親を困らせています。美青年であり、原作では人気のキャラだったのかもしれません。
赤いユニフォームのチームが味方で、白いユニフォームチームが最強の敵です。バスケ用語が登場するので、聞き慣れないかもしれませんが、気にする必要はありません。とにかく、ボールがバスケットゴールに入ってどちらが得点したのかだけを意識すれば良いでしょう。
試合のシーンだけで2時間が終わるわけではなく、試合のシーンと宮城リョータの過去のシーンが交互に描写されているので、退屈せずに楽しめます。
私はスラムダンクはおろか、アニメをめったに観ませんが、本作は劇場での視聴に値するアニメーションだと思いました。
推しが見つかるかも?
主役の宮城リョータだけでなく、チームメンバーも魅力的に描かれています。
容姿も性格も異なるメンバーが登場し、あなたにとっての「推し」を見つける楽しみ方もできるかもしれません。
*1:https://movies.yahoo.co.jp/movie/375424/
*2:https://mantan-web.jp/article/20230213dog00m200049000c.html
*3:東京だとTOHOシネマズ池袋、TOHOシネマズ立川立飛に轟音シアターがあります。どちらも人気のようで、予約を取るのが難しそうです。